家を建てるときに必要なものって何でしょうか。
色々と挙げることが出来るかと思いますが、やはりまずは「建材」ではないでしょうか。
今回は、その建材の中でも自然素材の”土壁”について考えてみます。

自然素材である土の壁、この土壁ですがメリットは木造住宅である場合メリットが受けられる壁です。
土壁のメリットは、ずばり、ものすごく高い吸湿性があるのです。つまり日本などの湿度が高い国において湿度を吸収してくれることが利点となり、晴れが続いても土壁は優秀な吸湿剤として機能するのです。
ちなみにおすすめの土壁はケイ素を含む土がおすすめで理由は赤土と異なり防音性があるのです。
ただし、このケイ素を含んだ土壁は赤土の壁と比べると固まりにくく、住宅の防音材や吸湿剤としては扱いにくいのです。
よく、土壁を土で出来た壁であると誤解している方がいますが、正確には土を防音材や吸湿剤として使用するという意味で、木材で組んだ外壁の防音や吸湿剤として土を壁に盛るというのが正しいです。
普通に木造建築に防音材を入れるよりも安いのが利点ですが、問題を上げるとすると壁自体は簡単に損傷し、脆いのが難点です。
ただし、ボールが当たった程度では穴が開くことは無いのでそこまで脆いというわけではないですが、普通に車をぶつけると余裕で穴が開く壁です。
しかし穴が開いても上から土を盛れば再度修繕が可能なので一般の方でもやり方と仕組みさえ理解すれば余裕で修繕可能で、ホームセンターで売っている左官器具で修繕可能な壁です。
以上が土壁のメリットとデメリットですが、仕組みが単純であるが故、奥が深く、土の種類によって効果が異なる点が大きく、修繕も自分で修繕することが出来る品物です。
ただ、どうしても近年の防音材、吸湿剤、または断熱材と比較すると高い性能を誇っておらず、修繕は簡単ではあるが脆いというのが弱点で、現在ではあまり使用されていない材料の一つであるのが土壁で、土壁は金属との相性が悪いので、鉄骨の住宅には使用できないです。
鉄骨の場合、コンクリートと言う頑丈なセメントで固める手法でコンクリート鉄骨を保護するのが一般的で、水を合わせて固まるのを待つ土壁と鉄骨は相性が悪く、コンクリートのように水を混ぜると熱を持つ性質で固まるものと比較すると鉄骨には使えないのが土壁であるということです。
何故なら、土壁の水分で鉄骨が錆びでもしたら鉄骨の耐久性が減少するので、熱を帯びて短時間で固まるコンクリートのほうがよっぽど鉄骨とは相性が良いので、土壁はあくまで木造専用の住宅素材であるということです。